Yモード メモログ

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ニコニコ動画(ニコニコ技術部)やMaker周辺で遊ぶのが好きですが、最近は家事・子育てネタも増えてきました。

「工作部屋の片付けアイディア128+α」という本を製作しました。

現在の頒布状況は、以下の通りです。
・スイッチサイエンスさんでの通販完売
・電子書籍版 kindleストアにて販売中
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キューブサット物語~超小型手作り衛星、宇宙へ
キューブサット物語~超小型手作り衛星、宇宙へ
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お茶の間宇宙開発「SOMESAT」の学生部のニコ生にて、紹介されていた
素敵なこの本を読んでみて、どんな時系列で話が進んでいるのか、
一覧で見てみたくなったので、まとめてみました。
読んだこと無い方は、是非読んでみてください。非常に面白いです!わくわくします!

また、先に下の本を読むことをオススメします。
キューブサット物語の前に開発された、空き缶衛星です。
メンバーも被っているので、読んでおくことで、上記本の内容の理解が早くなります。
上がれ! 空き缶衛星
上がれ! 空き缶衛星
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では、キューブサット物語の時系列一覧を。
※このお話で紹介されているのは、主に東大 中須賀研の開発が主体です。
※私が簡易的にまとめたものなので、間違い・抜けなどあるかと思います。ご容赦下さい。


用語
BBM ブレッドボードモデル 試作モデル
EM エンジニアモデル 各種試験を全て行い、きちんと機能する完成品
FM フライトモデル   実際に打ち上げるもの

1999/09/11 「カンサット」をアメリカ・ネバダ州の砂漠で打ち上げ
1999/11 ハワイのカウアイ島にて、大学宇宙システム・シンポジウム(USSS)開催
     スタンフォード大学 ロバート・トィッグス教授がサイコロ型衛星「キューブサット」を提案
2000/04   新人加入
2000/08 「カンサット」打ち上げ
2000/11/06 サブ・システムごとに作ったパーツをそれぞれテストして、
        システムに組み込めるところまで完成させて持ち寄る 
2000/11   USSSにて、BBMのデモンストレーションを行い、大きな歓声を浴びる
        プロジェクトマネージャー、修士論文対応のため、交代
2001/02/13 CMOSカメラでカラー画像撮影成功
2001/03/01 2機目のBBM完成
2001/03/19 中須賀研内部のミッション検討会
2001/03/22 宇宙研に打ち合わせに行き、専門家たちから質問の集中砲火を浴びる
        都立航空高専へ行き、通信の知恵と経験を教わりに行く
2001/03/末 総務省から、気球実験の許可が下りる
2001/04   新人加入
2001/04/06 最終設計審査(CDR)を東工大と合同で実施 
2001/04/17 熱真空試験スタート(宇宙研の設備を借り、一週間に渡り24時間ぶっ続け試験)
2001/05/14 気球実験のため、三陸へ出発
2001/05/20 気球実験実施
2001/05/25−26 宇宙開発事業団のつくば宇宙センターにて、設計検討会実施。
       打ち上げ延期連絡入る。
2001/06/01 EM完成
2001/06/04 熱真空試験2回目スタート
2001/06/14-15 振動実験実施(宇宙研の設備を借りて)
2001/0721 一週間連続運転試験(が、消費電力が二倍になっていることが判明、一日で終了)
2001/07/23 シップメント、一か月遅れる連絡が来る
2001/08/07 打ち上げ会社へ訪問
2001/08/23 カルポリの学生・先生とミーティング、設備見学、意見交換
2001/08/25 「カンサット」3回目打ち上げ
2001/09/26 「星の想い」編集終了(一般人のメッセージをマイクロ・フィルムに焼いて宇宙へ)
2001/10/10 打ち上げ再々延期通知届く
2001/10/27 フライト用太陽電池の接着作業実施
2001/11/23-26 基盤モールディング(接着剤を塗り込み、素子を固めて動かないようにする)
2001/12/11 一週間連続運転試験  
2001/12/31 FM完成
2002/02/22 一週間連続運転試験
2002/03/09 「キューブサット」打ち上げ予定ないことが判明
2002/09/18 打ち上げ決定
2002/10/04 FMの太陽電池の振動試験実施
2002/10/末 打ち上げキャンセル通知
2002/10/11 ユーロコットという打ち上げ会社へ連絡
2002/12/08 ロシアにて、ロケットと衛星のインターフェース確認のためのミーティング開催
       →2002/06/30 打ち上げ決定
2002/12/08 ロシアにて、打ち上げに関する会議開催
2003/06/05 「キューブサット」がロシアへ向けて旅立つ
2003/06/13 ロシア テクニカル・センターにて、ビジュアル・インスペクション(目視による検証)
2003/06/14 分離機構に無事入り、動作チェック完了
2003/06/16 ロケット先端部分に搭載、作業完了
2003/06/30 「キューブサット」世界で始めて打ち上げ、成功を収める
2003/07/01 日本にてビーコン受信
2003/06/30 打ち上げ一周年お祝い会開催

打ち上げ先で、かなり揉めた模様。物凄い金額が動いていますし、
やはり、宇宙開発は大変なのですね。しかし、こちらの本読んで、本当にわくわくしました。
あまりの多くの困難に立ち向かっていった学生のみなさんに、感動しました。
そして、かなりのスピードで製作されていたことに、驚きを隠せません。
社会人が挑戦するとしたら、どうなるのだろう。
お茶の間宇宙開発「SOMESAT」を、私はこれからも応援していきます〜!

追記:
上記で紹介された本の内容が、WEB上に公式に上がっていましたw
http://www.unisec.jp/cubesatstory/index.html
読みやすさは、やっぱり縦書きの本の方が読みやすい気がしますが、
写真がカラーだったり、本になっていない記事などもあるようなので、
こちらも読んでみたいと思います!

追記2:
上記記事に、ニコ生で本を紹介してくださった@tunaさんが
コメントを下さったので、貼っておきます。なるほど〜!
2011/05/09 21:19:37
@nod_Y 仕事で作るわけでは無いので、1日24時間ずっと開発ということもできるのですよw だから数年で打ち上げまで持って行けます。CubeSatの売りが「早い、安い、軽い」なのがよくわかりますよね。なので、他のチームの開発期間も並べてみると面白いかもしれません。

2011/05/09 21:27:02
@t_una なるほど〜w 本を読んでいる限り、東工大の松永研究室も似たような開発速度だと思ったのですが、他所の情報も探してみますね〜。でも、これほどワクワクが伝わる形で紹介されるというのは、凄く運の良いことなのかなと思いました。SOMESATも、こういう形で残せたら素敵ですねw

2011/05/09 21:37:16
@nod_Y 松永研究室も中須賀研究室も開発期間は同じくらいですね。今までのCubeSatでイレギュラーなのは高専だと思います(同好会で開発)。期間だけでなくてどこまで自分たちでやっているか(はんだ付けは?組立は?等)も比べてみるとそれぞれ特色があって面白いですよ。


おまけ
2011/05/09 21:30:50
2010年の記事ですが、これは分かりやすいまとめ>日本のCubeSat衛星 http://www.jarl.or.jp/Japanese/7_Technical/cubesat/cubesat.htm

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